災害はいつ・どこで起こるかわかりません。そこでわが家でも防災リュックを準備したのですが、ここで一つ問題が起きました。
心配性気質のわたしは、どの道具も必要に思えてしまって、結果リュックがパンパンに……。背負ってみると、
せっかく準備をしていても、これでは本末転倒。そこで、必要だと思うものを慎重に選び直した1次防災用のリュックの中身を紹介します。
1次防災とは?
自宅などで被災して、避難所などへ今すぐ逃げるときに背負っていく最優先の備えのこと。いわゆる「非常持ち出し袋(防災リュック)」。
- 0次防災(ポーチ)……外出先での被災の最低限の備え
- 1次防災(リュック)……命を守って避難する(1〜3日)
- 2次防災(自宅で備蓄)……自宅や避難所でライフライン寸断状態で過ごす(3〜7日)
※ 日数は災害の状況によって変わる

避難するときは、リュックに「0次防災ポーチ」も一緒に入れる予定です
想定した内容
必要なアイテムは、災害の種類や状況によって変わるもの。たとえば、
災害の種類……地震・津波・洪水・噴火
移動手段……歩き・自転車・車
避難場所……屋外・建物内・車内・自宅
家族構成……大人・乳幼児・子ども・高齢者・ペット
季節……春・夏・秋・冬
避難日数……警報が解除されるまで、1〜3日、1週間〜
今回想定した内容
- 地震による津波警報からの避難
- 歩いて避難所へ移動する
- 避難所に入れず屋外で一夜をすごす
- 大人のみ
- 真冬の真夜中
- 2〜3日後に帰宅
備えたもの
食べ物・飲み物

飲料水

まずは大事なお水から。サイズはリュックの隙間に入れやすい500mlのペットボトルにしました。
ただ、お水は重たいので2〜3本が限界……
可能なら近くの川や雨の水を利用できるように、携帯浄水器も入れています。

非常食

リュックに入れていたレトルトカレーやパックごはん、缶詰は省くことにしました。
種類も「そのまま食べれる」「匂いが少ない」「手を汚さず食べやすい」ものに限定。

手が汚れないのがうれしい

えいようかんのチョコ味も気になります
命やケガから守るもの

ライト
停電して真っ暗な夜道を歩く場合は、足もとを照らす光が必要です。
ヘッドライトは両手が使えるので、手をつないで歩いたり、傘をさしたり、足場が悪い所でも手でバランスを取りながら進めます。

笛

もしも助けを求める状況になったら、頼りになるのがホイッスル。
声を出し続けて体力を消耗しないためにも、首にかけたり、すぐに取り出せるところに取り付けておくのがベスト。
軍手・防刃手袋


がれきをどかしたり、足場が悪くて転んだときに、鋭い破片で手をケガするかもしれません。そこで、軍手をやめて防刃手袋に変えました。
寒い冬は防寒効果も。
踏み抜き用インソール

災害について調べていると、靴を履いていても割れたガラスや飛び出た釘を踏み抜いて足をケガすることがあるのだそう。
歩けなくなると大変なので、踏み抜き防止用のインソールをワークマンで購入。
ちなみに室内用には、就寝中でもすぐに履けるように、防災シューズをベッドマットのすき間に挟んでいます。

わたしはそのまま履いて避難できるように、踏み抜き防止用の靴にします
救急セット

出血したときに必要な絆創膏や、ガーゼやバンダナなども備えておきたい。
- 絆創膏
- テーピングテープ
- 湿布
- ガーゼやバンダナ など
常備薬・薬
常備薬があれば数日分用意しておきます。痛み止めや腹痛用、かゆみ止めなどの薬も一緒に入れておくと安心。
衛生・トイレ用品
携帯トイレセット


トイレを我慢できるのは、どんなにがんばっても数時間。断水中でも携帯トイレがあれば、なんとか工夫して用を足すことができるはず!
避難所でのトイレパニックを防いだり、その後のトラブルにならないように(とくに夏場)、一人につき1日5回 × 3日=15回分は備えておきたい。
- 携帯トイレ袋(小用・大用)
- 消臭袋
- 凝固剤
- トイレットペーパーやお尻ふきシート
- 目隠し(注:夏のトイレポンチョ着用はサウナ状態!)
- サニタリー用品

トイレグッズは非常食より大事かも
マスク・使い捨て手袋


マスクをして、感染症予防や粉塵を吸い込むのを防ぎます。使い捨て手袋は、トイレの処理や傷口からの感染予防に。
口腔ケア

衛生面で大事だと言われている一つが「口腔ケア」。
たしかに、不快さで朝一番にしている歯みがきができないと、一日中口臭やネバつきを気にしながら過ごすことになりそう……。
リュックを軽くするために、すすぐだけでOKの液体歯磨きでなく、薄くて軽いシートタイプにしました。
ウエットティッシュ

手、身体、汚れ拭きに使えるウエットティッシュはよく使いそうなので、かさばるけど多めに用意。
情報・連絡・貴重品
充電器


緊急時に連絡を取り合えるスマホは、「心の支え」にもなる存在。
モバイルバッテリーが切れても充電できるように、乾電池タイプも入れています。(フル充電は期待できないけど)
実際に試してみた
2種類の電池で、充電にかかる時間と何%まで充電できるか試してみました。(iPhone10で、残量10%からスタート)
- 一般的な乾電池……約6時間
- ニッケル水素充電池(エネループ)……約3時間
古いタイプの機種なので、それぞれ70%ほど充電できました。
圏外での節約
「圏外」の表示が続くとバッテリーの消耗が早くなるそうです。一時的に機内モードにするなどで節約を。
緊急連絡先メモ・家族写真
防災ポーチやスマホケースなどに入れておけば、出張・外出先でも安心です。
ラジオ

災害時で欠かせないアイテムの一つが、情報を伝えてくれる防災ラジオ。
はじめ手回しタイプを入れていたのですが、回すときにギュンギュンと音が出るのが気になるので、手のひらサイズのラジオを使うことに。
まわりの方の睡眠の妨げにならないように、イヤホンも一緒に入れておきます。
予備用の乾電池

予備の乾電池を備えていれば、電池式の懐中電灯、ヘッドライト、ラジオ、スマホ充電を数回使えます。
現金(小銭や千円札)

公衆電話は停電するとテレホンカードが使えないため、硬貨を用意。
あと、できれば自販機で温かい・冷たい飲み物を買えることを期待したい。(停電時は使えないけど)
※ 緑色の公衆電話のデジタルタイプはバッテリーが切れると使えなくなる(110、119、171などの緊急用番号は無料で利用可能)
※ 災害対応型の自動販売機は、無料で提供されることがある

一度、公衆電話と災害対応の自販機を確認しておこう
防寒・熱中症対策
防寒対策(冬の場合)

過去の災害では、避難所へ行ったけれど中に入れず、雪の降るなか屋外で一夜を過ごされた方たちもいたそうです。
命を守るためにも、低体温症を防ぐ道具は優先すべきアイテム。
- エマージェンシーシートにくるまる
- カイロであたたまる
- 新聞紙やタオルをお腹や首もとに巻きつける
- レインカバーを着る
- 予備用の軽量ジャンバーを重ね着する …など
冷え切った床に座るときは、ポリ袋に新聞紙やタオル・着替えを入れるとちょっとした座布団がわりになる…かな?

暑さ・虫対策(夏の場合)

反対に夏の暑い時期では、身体を冷やすアイテムや虫除けグッズが欠かせません。たとえば、
- うちわ
- 冷却剤
- 冷却シート
- 冷感タオルや冷感ポンチョ
- 虫除け

たくさん汗をかくだろうから、下着の替えもほしいな
睡眠・生活用品
帽子・耳栓

仕切りがない状態で、大勢の人たちと隣り合わせて睡眠をとるのは至難の業。
目隠しやアイマスク代わりになる帽子と、雑音が聞こえないようにする耳栓は欠かせない。
タオル・着替え

雨や水に濡れてしまったら、タオルで拭いたり、せめて靴下だけでも履き替えたい。
かさばりがちなタオルや衣類は、圧縮して空気をぬくとリュックのスペースの節約になります。
メガネ・コンタクト用品


視力が悪くコンタクトをしている人にとって、ないと困るのがメガネやコンタクト用品。
わたしはハードコンタクトを長年使っているのですが、ソフトならワンデイタイプを数日分入れておくと安心ですね。
(ちなみにメガネは、新しく作り直して使わなくなったものを入れています)
ポリ袋

使い道がたくさんあるポリ袋は、サイズ別にやや多めに入れています。
ポリ袋の使い道の例
- ゴミ入れに
- 細くネジって紐がわりに
- 骨折などの添木の固定に
- 雨よけ、手作りカッパに
- 防寒用に
- バケツがわりに
- 目隠しに

コンパクト化・軽くするためにしたこと
- まずは「命を守る」アイテムを優先する(余裕があれば追加していく)
- 夏・冬用のアイテムを季節に合わせて入れ替える
- 軽量・コンパクトな種類に変える
- 圧縮する、梱包の箱から出す
- あるもので応用して使う
応用して使う例:ランタン
COBライトの上にペットボトルを乗せると、まわりを照らして和らいだ灯りになる。

用意したもの





リュックを測ってみると8kgでした
まだ重いけど、これなら背負えるので良しとします

ほかにも気になっている敷きマットやスリッパはどうするか、これからも見直していく予定です。
まとめ
防災リュックを備えてみて大切だなと思ったのは、避難する様子をイメージをしながら用意すること。
背負える量も必要なアイテムも人それぞれ違うので、まずは優先順位の高いものから選んで、余裕があればあとから追加するやり方がおすすめです。
とはいえ防災リュックを一から準備するのが大変なら、市販のセットを利用するのもひとつの手。このとき気をつけたいのは、
- 足りないものは追加する
- 必要ないと思うものは省いておく
- 背負える重さに調節する
- 実際に試しておく(使い方や操作など)
いざという時に焦らないためにも、ぜひご自身やご家族に合った防災リュックを備えてみてくださいね。
重さは5.6kgほど。
リュックも大きめ

それぞれに合ったものを用意することが大切ですね

小さなお子さんがいたら、遊び道具も用意してあげると気が紛れると思います

















重すぎて、これじゃあ素早く歩けない!