災害時や高速道路の渋滞で困ることの一つが、トイレの問題です。
携帯トイレには、便座に袋をセットするタイプや、片手で持って使うタイプがあります。
(この片手で使う携帯トイレを、私は分かりやすく「ハンドトイレ」と呼んでいます)
ハンドトイレは、最初は「女性でも使えるの?」と不安だったのですが、用途に応じて使い分けることにしました。
というのも、防災用に携帯トイレの備蓄数を計算してみると、家族4人の場合だと1週間で約140回分(1人1日5回として)が必要で、1か月ではなんと約600回分にもなるからです。
すべてを便座にセットするタイプで備えようとすると、大量のゴミ袋が必要になるうえ、保管スペースや費用も気になる…。
また、繰り返し使うために、ハンドトイレの本体部分も自作してみました。
そこでこの記事では、ハンドトイレのメリットや注意点、使い方、手作り方法について紹介します。
トイレ備蓄の費用を抑えたい人や、収納や保管スペースを節約したい人、防災の選択肢を増やしたい人は参考にしてみてください。
ハンドトイレとは?

ハンドトイレは、立ったまま使用できる携帯トイレです。
受け口から尿を入れて、内部の吸水材で固める仕組みになっています。
一般的な携帯トイレのように大きなポリ袋を広げる必要がなく、片手でも扱いやすいのが特徴です。

吸水ポリマー入りパッドが一枚入っていて、液体をジェル化します。
液漏れやにおい漏れを防止し、破れる心配も少ないと感じました。
ハンドトイレのメリット
1. 汚れた便座に座らなくていい

災害時の避難所や公衆トイレでは、便座の汚れが気になることが予想されます。
ハンドトイレなら直接便座に座らずに済むため、衛生面で安心です。
2. ポリ袋の節約になる
日本トイレ研究所によると、阪神・淡路大震災では、断水の完全復旧に約3か月かかった地域や、東日本大震災では仮設トイレの整備に2か月以上かかった自治体もあったようです。
そのため、災害時のトイレ問題は数日で解決するとは限りません。
【ゴミ袋の必要枚数】
(目安:1人のトイレの回数が1日5回とした場合)
| 人数/日数 | 1日分 | 3日分 | 7日分 | 30日分 |
| 1人 | 5枚 | 15枚 | 35枚 | 150枚 |
| 2人 | 10枚 | 30枚 | 70枚 | 300枚 |
| 3人 | 15枚 | 45枚 | 105枚 | 450枚 |
| 4人 | 20枚 | 60枚 | 140枚 | 600枚 |
このとき、排尿用に小サイズのポリ袋を併用すれば、大サイズの排泄袋の枚数を減らせるので、備蓄の節約につながります。
【ハンドトイレ併用時の小と大の使用枚数】
(目安:排尿4回+排便1回とした場合)
| 人数/排尿袋+排便袋 | 1日分 | 7日分 | 30日分 |
| 1人 | 4枚+1枚 | 28枚+7枚 | 120枚+30枚 |
| 2人 | 8枚+2枚 | 56枚+14枚 | 240枚+60枚 |
| 3人 | 12枚+3枚 | 84枚+21枚 | 360枚+90枚 |
| 4人 | 16枚+4枚 | 112枚+28枚 | 480枚+120枚 |
家族4人の場合では、1週間で必要な袋(大サイズ)の数を約140枚→28枚まで減らせる計算に。
3. コンパクトで持ち運びやすい
まとめても、薄くて小さく収納できるので、
- 普段使いのバッグ
- 車のダッシュボード
- 防災リュック
などに入れておけます。



念のため、大サイズのゴミ袋も入れておくと安心です
4. 男女ともに使える
男性はもちろん、女性でも慣れれば使用できます。
一度練習しておくと、いざという時の安心感が違います。
⒌ 扱いやすい
大きな袋を広げたりセットしたりする必要がなく、サッと準備して使用できます。
⒍ 役立つ場面が多い
ハンドトイレは災害時以外でも役立ちます。たとえば、
- トイレが見つからない山道や道路
- 車中泊やキャンプなどのアウトドア
- 高速道路での渋滞時
- 高熱や体調不良時に、トイレに行くのがつらい時

出番は来てほしくないけど、
ギックリ腰で動けない時も使えそうですね
▼高速道路で渋滞になっても、焦らずにすむ備え(とくに女性の方)
ハンドトイレのデメリット
1. 排便には使えない
尿専用のため、大便には対応できません。
通常の携帯トイレも併せて備蓄しておく必要があります。
2. 女性は慣れが必要
初めて使うときは戸惑うかもしれませんが、慣れれば立ったまま使用できます。
検尿で採尿カップを使うときと似た感覚で、受け口を体に密着させ尿を受けとめます。
焦りながらのぶっつけ本番にならないように、自宅で試しておくのがおすすめです。
3. プライバシーの確保が必要
立ったまま使用するため、車や屋外では目隠し用のポンチョや簡易テントがあると安心です。
手作りハンドトイレの作り方
使い捨ての便利な専用品もありますが、自宅にあるもので簡単に作ることができます。
本体部分は繰り返して使用できます。
用意するもの
- PPシートや牛乳パック
- 布テープ
- カッターやハサミ
作り方
① カットする
PPシートの場合は、タテ8cm × ヨコ28cmにカットします。
次に、7cm間隔にカッターで軽く切り込みを入れ(幅7cm)、折り目をつける。

牛乳パックの場合は、そのまま横に輪切りするだけでOK。

② 布テープを貼る
四角形になるように布テープでとめて、ツルツルした表面にもグルッと貼り付けます。


滑り止め効果になります
③ 先端を折り曲げる

先端を折り曲げると、ゴムバンドのストッパーになります。
手作りハンドトイレの使い方
① 本体に袋を差し込む

防臭袋やポリ袋を使います。
(量的には、Mサイズでも大丈夫でした)
② ゴムバンドを付ける


折り返してゴムバンドで止めます。
ずり落ちないか心配な場合は、2本使用する。
③凝固剤を入れてから使用する

凝固剤は使用後に入れるよりも、先に入れておく方がラクです。
手作りだと、下から支えるように持てて使いやすいです。
どの袋を使う?
方法① 不透明の防臭袋に入れる
はじめから不透明の消臭袋に入れると、見た目も気になりません。

㊨…Lサイズ

色分けしておくと
一目でサイズがわかりますね

BOSの防臭袋はサイズも色も豊富で、防臭効果も高いです
方法② ポリ袋→防臭袋に入れる
長期的になるようなら、まずポリ袋を使用し、防臭袋1枚に数回分をまとめて入れ保管し、防臭袋を節約しようと思っています。

注意点や気になること
- 先に凝固剤を入れる(使用後は床に置けないため)
- 使用後はしっかりと袋口を縛り、密閉する
- 袋は二重にするなど、破れないようにする
- 凝固剤を入れたものはトイレに流さない
- 可燃ごみなど、自治体のルールに従って処分する

受け口のサイズは狭くないですか?

専用品と比較すると、同じくらいでした
手作りすると、自分の好きな長さにカットできます

備える場所
コンパクトなので、あちこちに分散して備えます。
- 普段使いのバッグ
- 防災リュック
- 車内



バッグの底に敷くと邪魔になりません
まとめ
災害時のトイレ対策というと、まずは便座に設置する携帯トイレを備えると思います。
そのあとで、一緒に片手で使えるハンドトイレも併用すれば、
- 渋滞時
- 車中泊
- 避難生活
- アウトドア
など、さまざまな場面で役立ちます。
実際に、災害時や渋滞時には、立ったまま使える携帯トイレが役立ったという声もあります。
状況にあわせた選択肢を増やしておくと、安心につながります。
「もしトイレが使えなくなったら?」を想像しながら、自分や家族に合った方法を準備してみてくださいね。

いざという時に家族も困らないように、
ハンドトイレも準備しておきます
PPシートで手軽に作れるのもいいですね

PPシートは、わが家で大活躍しています
いろいろな活用方法を紹介しているので、よければこちらもどうぞ♪



















・ポリ袋(小)
・防臭袋
・ゴムバンド
・凝固剤
・ゴミ袋(大)