地震から家を守る!家具の転倒・ガラス飛散を防ぐ4つの対策

地震の防災対策にまず欠かせないのが、家具の固定とガラスの飛散予防。

立っていられないほどの強い揺れが起こると、家具が倒れたり、モノが落ちてきたり、ガラスが割れる可能性が高くなります。

わが家は築年数35年以上となる木造住宅のため、そして南海トラフ地震の予想震度6〜7の地域に住んでいることもあり、少しずつ対策を進めています。

そこでこの記事では、家具固定の重要性や、耐震用に使っているグッズ、固定するときの注意点などについてご紹介します。

家具の固定・ガラス対策の必要性

家具を固定する6つの理由

  1. ケガや家具の下敷きになるリスクを減らす
  2. 避難・救出経路を確保する
  3. 倒れたストーブや家電製品が原因で火事が起こるのを防ぐ
  4. 自宅避難できる可能性を高める
  5. 地震後の片づけ・掃除による体力の消耗を減らす
  6. 家具や家電を使い続けられるようにする
微笑んでいるシュフコのイラスト
シュフコ

家電製品が壊れなければ、断水や停電の復旧後も使えますね

築年数を知る

「住んでいる家が何年に建てられたか」を確認することも大切です。

1981年6月以降の新耐震基準の木造住宅でも、2000年5月以前に建てられた在来軸組構法の住宅は、接合部などの仕様が明確化される前のため、耐震性の確認がすすめられています。

過去の地震による家具転倒やガラスの被害 (例)

  • 負傷原因の約75%を占めた。
  • 建物が無事だった部屋でも約6割で家具が倒れ、逃げ遅れや大けがを招いた。
  • 1回目の地震で倒れなかった家具が2回目のより激しい揺れで完全に転倒し、避難経路を塞いだ。

気象庁の「震度階級関連解説表」によると、震度5強では「テレビが台から落ちることがある」「固定していない家具が倒れることがある」とされています。

シュフコ

家具固定の実験動画を見たとき、絶対に必要だと感じました

地震から家の中を守るためにできること

大切なのは、地震が起きたときに「倒れない・落ちない・割れない・避難の邪魔にならない」ように、家の中を整えること。

普段何気なく過ごしている場所やモノを、「地震が起きたらどうなるだろう?」と意識することで、気になる部分が見えてきます。

ゆみなか

わが家の場合、入浴中に洗濯機が倒れると、ドアが塞がれてしまうことに気づきました

❶ 家具や家電を固定する

タンスや食器棚、本棚など、倒れると大きなケガにつながる家具は、できるだけ倒れないように固定します。

このとき、家具の大きさや重さ、設置場所によっても適した固定方法が違うので、それぞれの家具や家電に合った方法を取り入れて。

❷ 避難経路をふさがない

廊下やドアの前などの避難通路には、何も置かないのが理想です。

❸ 家具の上や床に置くモノを減らす

棚の上に置いているモノや床に置いているモノも、落下・散乱することも…。

不必要なものは手放したり、高い所には割れもの・重いものを置かないことで、なるべくケガの原因を取り除きたい。

考え中のシュフコのイラスト
シュフコ

重いものと軽いものを、上下の棚板に入れ替えてもいいですね

❹ ガラスの飛散を防ぐ

ガラスが割れると、破片が広範囲に飛び散って大変危険です。

窓ガラス、ガラス付き食器棚、ガラス戸、ガラスケース、ガラスの飾りものには飛散防止フィルムを貼ったり、倒れて破片が飛び散らないように固定しておきます。

倒れると危険なもの

地震が起きたときに凶器に変わってしまうものが、家の中にどのくらいあるかを確認することで、次の行動に移せます。

倒れると危険なもの

・タンス・衣類収納
・本棚・食器棚
・テレビ台・テレビ
・冷蔵庫
・電子レンジなどの家電
・棚の上に置いている重いもの
・キャスター付きの家具 など

吹き出しシュフコ(汗)
シュフコ

あらためて確認すると、危険なものがたくさんありました

転倒防止グッズと使用例

つっぱり棒

天井と家具の間に挟んで固定します。

(例) 食器棚

(⬆︎ つっぱり棒とダンパーで固定した食器棚)

設置場所の注意点

壁際への配置……家具をできるだけ奥の壁にピタッと寄せた状態で突っ張らせる

天井の強度……天井の芯材(梁や骨組み)がある固い場所に突っ張り棒を当てる

家具の端……家具の真ん中ではなく、強度の高い両端(外側の側板の上)に設置する

器具選びと取り付けの注意点

隙間に合う長さ……突っ張り棒が一番縮んだ状態、または一番伸びた状態での使用を避け、長さに余裕のあるサイズを選ぶ

垂直に取り付け……棒が斜めになると効果が激減するため、床に対して真っ直ぐ垂直に立てる

ストッパーの併用……突っ張り棒だけでは外れる可能性があるため、家具の下に敷くシート(安定板)を一緒に使うとより効果的

(例) 冷蔵庫

冷蔵庫の天面には、放熱や内部部品に関わる部分があります。

一般的な家具用の突っ張り棒を自己判断で取り付けると故障の原因になることを知り、専用のものを選びました。

L字金具

(⬆︎ L字金具)

L字金具を使うと、本棚などの家具を壁にガッチリと固定できます。

L字金具で固定するときの注意点

  • 「下地探し」を使って、壁に「間柱(木製の柱や桟)」が入っている場所に取り付ける
  • 外れにくくするために、長いビス(ネジ)や太い金具を使う
  • 家具と壁の下地をしっかり固定できるように、製品の説明書に従って取り付ける
(⬆︎2種類の留め方が)

粘着ジェル(耐震マット)

強い粘着性の耐震ジェルを家具や家電の底面に貼るだけで、地震の激しい揺れや衝撃を吸収し、転倒やズレを防いでくれます。(←剥がすのが大変なくらい)

穴あけやネジ止めが不要なので、賃貸でも使いやすい方法です。

テレビ、置きもの、小型家電などに。

ゆみなか

専用のものと比べると耐荷重は落ちるけど、100円ショップでも購入できます

家具転倒防止安定板

家具の底面に敷き、家具の重心を後ろに移すことで滑りや移動を抑えます。

突っ張り棒と併用すると、さらに効果的。

にっこりしているゆみなかのイラスト
ゆみなか

安定板も100円ショップで購入できます(右)

専用の道具

大型テレビや冷蔵庫など、購入時に同梱されている転倒防止の道具を活用します。

(例)テレビ

便利グッズで代用する

専用の道具を購入しなくても、家にある道具を使ったり組み合わたりして、お手頃なお値段のもので代用できます。

ブックエンド

棚の手前に取り付けて、飛び出し予防に。

(⬆︎ 棚に置いているお酒の瓶に設置)

一つで何役にもなるブックエンドをご紹介

ブックエンドの便利な活用例を紹介した記事のアイキャッチ画像

手作りの耐震ロープ

紐やワイヤーのロープの両端にナスカンを取り付けると、手頃な耐震ロープが作れます。

ナスカンを使うと取り付けしやすいです。

紐を三つ編みしたり、ワイヤーを数本重ねてネジると強度が上がります。

比較的軽いものに。

組み合わせたもの

100円ショップの「貼れる取っ手」の粘着シールをはがして、「強力両面テープ」を貼り直したもの使っています⇣

(⬆︎ワイヤーシェルフに)

ここでは手で引っ張ってもちぎれない結束バンドを使いました。

重いものには不向きなのと、劣化の心配があるので定期的にチェックが必要です。

コストコのラップ

以前、観葉植物の鉢をうっかり倒してしまったことがあります。

そのとき土が床に散らばって掃除が大変だったので、コストコの粘着ラップで貼り付けてみました⇣

ゆみなか

水やりする時、とくに不便は感じません

ガラスの飛散防止

割れると危険なガラスには飛散防止シートを貼って、床に散乱するのを防ぎます。

(⬆︎ ガラス飛散防止シート)

窓ガラスに

外からの視線が気になっている場所には、目隠しタイプを利用すると○

ガラスケースやガラスのフォトフレームに

考え中のシュフコのイラスト
シュフコ

確認してみたら、家の中のガラス製品が意外とありました

注意点・問題点

持ち家と賃貸によって使う道具を変える

持ち家の場合

壁や柱へ、直接しっかりと固定することが可能です。

  • L字金具などで家具を壁・柱に固定する
  • 壁の下地がある場所に取り付ける
  • 壁紙を剥がして接着する

賃貸の場合

「壁に穴を開けられないから、家具固定はできない」と諦めなくても大丈夫です。

  • 突っ張り棒タイプ
  • 家具転倒防止ストッパー
  • 耐震マット
  • 家具と天井の隙間を埋める

など、壁に穴を開けずにできる対策があります。

壁紙に貼ると剥がれる場合がある

耐震用のテープを使用しても、凹凸した壁紙では効果が発揮されないことがあるため注意が必要です。

いつの間にか剥がれていたことがあったので、それ以降壁紙を切り取ってから貼りつけるようにしています。

ゆみなか

壁紙を剥がすのは勇氣がいるけど、安全を優先したいので

家具を固定するだけでは不十分

家具をしっかり固定していても、地震の揺れによって家具の中に入っている物や、家具の上に置いている物が落下することがあります。

たとえば、

  • 扉が開いて食器が飛び出す
  • 本棚から本が落ちてくる
  • 棚の上に置いた家電や小物が落ちる
  • 引き出しが開いて中身が飛び出す

というように。

そのため、地震対策では「物が落ちたり飛び出したりしないようにする」「不必要なモノを減らす」ことも大切です。

ゆみなか

背の高い家具は、できるだけ購入を控えるようになりました

壁紙が剥がれる

強力テープを使用すると、壁紙が剥がれてしまうことがあるので要注意。

(失敗例)

目立たないように直してみた⇣

掃除がしづらくなる

家具を固定すると動かせなくなるので、掃除がしづらい面も出てきます。

吹き出し/ゆみなか(笑&汗)
ゆみなか

そこは、安全を優先するために割りきるようにしてます

寝室は念入りに

夜中に大きな揺れが起こることも想定して、とくに寝室の安全を確認しておくことが大切。

寝ているときは、すぐに立ち上がって逃げるのがむずかしいので、ベッドの頭側に背の高い家具を置くのは避けたいところ。

また、停電して部屋が真っ暗になることを考えて、スリッパや靴、懐中電灯などをすぐ手に取れる場所に用意しておくと安心です。

防災対策 灯編 アイキャッチ画像

作業に手間と時間がかかる

シュフコ

作業がめんどうなので、後回しにしちゃいます

家具の固定は大事だと分かっているけど、手間がかかるのでおっくうに感じてしまいますよね。

つい先延ばしにしてしまう場合は、防災センターで地震の体験してみるといいかもしれません。

(⬆︎最高震度7まで体験可能)
ゆみなか

震度7では立ち上がることも、何もできない状態でした

大きな地震を身近に感じて、このあと急いで冷蔵庫を固定しました

防災センターの予約について

  • ほかの自治体や遠方からでも基本的には予約・参加が可能
  • 入館や体験は無料の施設が多い
  • 事前予約が必要な場合が多いため、公式サイトや電話で確認する

まとめ

家具の固定やガラスの飛散防止は、地震から身を守るために大切な備えです。

また、家具の転倒やモノやガラスの散乱を少しでも防ぐことができれば、地震後の片づけや生活への負担を減らすことにもつながります。

いきなり家中すべてやろうとすると、体力的・時間的・金銭的に大変に感じるかもしれません。

自治体による補助制度や取り付けサービスなども利用しながら、できることから計画的に取り組んでみてくださいね。

微笑んでいるシュフコのイラスト
シュフコ

片づけをして、要らないモノも減らしていきます

ほかにも備えているといいものはありますか?

ゆみなか

就寝用の防災グッズも用意しておくと安心です