「発酵シロップに興味があるけれど、作るのはちょっと難しそう…」と思っていませんか?
わたしも、なんとなくハードルが高そうに思っていて、なかなか始められずにいました。
でも今回、ついにパイナップルで挑戦してみることに!
材料を切って、量を測り、砂糖と交互にぽんぽんっと容器に入れて混ぜるだけ。
思っていたよりずっと簡単で、なんだか拍子抜けするくらいでした。
しかも、ちょうどいい発酵シロップ用のガラス容器がなかったので、ホーロー容器で代用。
「これで大丈夫かな?」と少しドキドキしながら作ってみたところ、これも、ちゃんと発酵してくれました。
そこで今回は、
・発酵シロップの作り方
・作るときの注意点
・発酵したあとの楽しみ方
など、はじめてでも失敗しないコツや楽しみ方をご紹介します。
「やってみたいけど不安…」という方の、はじめの一歩になればうれしいです。
発酵シロップとは?
果物や野菜に砂糖を加えることで、「酵母」や「乳酸菌」の働きによって作られる、発酵食品の一つ。
- 酵母→ アルコール発酵(プクプクと泡が出る)
- 乳酸菌→ 乳酸発酵
発酵シロップの作り方
基本の作り方
果物と砂糖を 1:1.1 の割合で容器に交互に入れ、毎日かき混ぜる。
夏場は1週間、冬場は2週間ほど冷暗所で保管し、泡が出てきたら完成です。
用意するもの
- 旬の果物(梅・レモン・イチゴなど)
- 砂糖(上白糖・グラニュー糖・氷砂糖など)
- 煮沸消毒した瓶や容器

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発酵シロップ専用の容器を持っていなかったので、ホーロー容器で代用しました。
調べてみると、内側がガラス質でコーティングされているため使用可能とのこと。(アルミ、鉄製、銅などの容器は酸と反応しやすいのでNG)
ホーロー容器もガラスと同様に煮沸消毒が可能で、しかも広口でかき混ぜやすく、発酵シロップを作るのにむいています。

基本的にどの砂糖でも大丈夫だけど、
失敗しにくいのは上白糖とグラニュー糖です
| 砂糖の種類 | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 上白糖 | 手に入りやすい・クセがなく仕上がりが安定 | ミネラルは少なめ | はじめての方・失敗したくない方 |
| グラニュー糖 | 不純物が少なく発酵が安定・スッキリした甘さ | コクは少なめ | クセのない味にしたい方 |
| 氷砂糖 | ゆっくり溶けて発酵が安定・雑菌が増えにくい | 溶けるのに時間がかかる | 初心者・失敗を防ぎたい方 |
| きび砂糖 | コクが出て風味が良い・ミネラルあり | 発酵がやや不安定になることも | 味にこだわりたい方 |
| 黒糖 | ミネラル豊富・深い甘み | 発酵のクセが出やすい・好みが分かれる | 健康志向・風味重視の方 |
| はちみつ | 自然な甘さ・風味が豊か | 発酵しにくい・扱いが少し難しい | アレンジを楽しみたい方 |
健康を意識すると、ミネラルを含むきび砂糖や黒糖もいいですね。

砂糖を2種類混ぜて使うのも楽しそう
仕込み方
① 材料を水で洗って、キッチンペーパーなどで水分を拭き取る
果物に水分が残っていると、腐敗やカビの原因になるので注意する。
(水分が好きなカビが繁殖しやすくなったり、糖度が下がり防腐作用が弱まってしまうため)
② 小さくカットする
表面積が増えるように、薄切りや細かめにカットすると、水分(エキス)が早く出ます。
③ 全ての材料の重さを測り、その1.1倍の砂糖を用意する
たとえば果物が1kgの場合、砂糖は1.1kg必要です。

1:1の割合でも紹介されていたのですが

糖分の高い果物の場合は、1:1でも問題ないです
・バナナ
・ぶどう
・柿
・マンゴー
・ブルーベリー など
⚫︎ 腐敗を防ぐ
⚫︎ 発酵を促す酵母菌を活発に活動させる
⚫︎ 果物からエキスをしっかり抽出させる(浸透圧)
④カットした材料と砂糖を交互に容器につめる

一番下と一番上が砂糖になるようにして、数段交互に重ねながら入れるのがポイントです。
下から「砂糖→果物→砂糖→果物→砂糖」というように。
⑤ 軽く蓋をする
酸素が入るように、密閉しないように軽く蓋をします。
※ 密封した状態で使う場合は、1日に1回以上蓋を開けて空気(ガス)を逃がす。
蓋にパッキンの付いた容器は、パッキンを取り外して使うのもおすすめです。

⑥ 直射日光が当たらない、冷暗所に置く
発酵速度を安定させ、腐敗を防止します。
冷蔵庫だと温度が低く、酵母菌や乳酸菌の活動が遅くなり、なかなか発酵は進みません。
(活発に動くのは20〜30度前後)
育て方
1日1回混ぜる

清潔なスプーンや木ベラなどを使って毎日混ぜます。
⚫︎ 木べら or シリコンが◎
⚫︎ 水気はしっかり拭く
⚫︎ アルコール消毒したものや清潔なものを使う
今回はヘラを使わず容器を振って混ぜたところ、問題なく発酵しました。(1日1回、約50回ほどフリフリする)
しっかり混ざっていれば、この方法でも大丈夫です。
- 丁寧に作るなら → ヘラ
- ラクに作るなら → 振るだけ
発酵までの期間

・春と秋で10日~2週間ほど
・夏は約1週間
・冬は2~3週間くらいが目安
⚫︎ 泡が出てくる
⚫︎ シロップが少し温かく感じる
⚫︎ 果物が浮いてくる
冷蔵庫に入れる

常温に置いたままだと発酵し続けてしまうので、発酵が終わったら冷蔵庫に入れます。
ザルや晒しなどで漉して、消毒したビンなどに移し替える。
発酵後の楽しみ方

シロップの楽しみ方
- 紅茶に入れる
- 炭酸で割る
- ヨーグルトにかける
- みりんや砂糖の代わりに料理に使う
果肉の楽しみ方
- ヨーグルトやシリアルに入れる
- アイスクリームに添える
- ジャムのようにパンに塗る
- パウンドケーキやクッキーに混ぜる

エキスが抜けていても、
善玉菌はたっぷりです

果肉が使いきれないときは
冷凍保存するといいですね
注意点(まとめ)
カビ対策: 瓶や容器は煮沸消毒、(できれば仕上げに)アルコールを消毒する。
砂糖の割合: 砂糖が少ないと腐敗の原因になるため、果物の重量に対し1.1倍(1:1.1)で作る。
混ぜ方:木べらやスプーンで底からかき混ぜる。(振り混ぜる場合もしっかりと)
保管場所: 直射日光の当たらない、冷暗所に置く。
完成後:完成後は冷蔵庫に入れて発酵を止める。
適量を守る: 飲み過ぎず、毎日の食事の一部として楽しむ。
発酵が進みすぎるとお酒のような状態になってしまうので注意
心配な場合は、シロップを加熱して(80度程度)アルコールを飛ばしてから飲用します。

なぜお酒になるんですか?

果物などに付いてる酵母菌が、糖分を分解して「アルコール」と「二酸化炭素」を作り出すからです
酵母は酸素を嫌うので、活発になりすぎているようなら、こまめにかき混ぜて空気に触れさすと落ち着きます。
どんな果物がおすすめ?
レモン

暑さで疲れる夏は、クエン酸たっぷりの梅のジュースに
寒い冬は体を温めるりんごと生姜のホットドリンクに

これから他の果物でも試して、少しずつ追記していく予定です
使用したホーロー容器
(IH・ガスコンロでの使用可。煮沸消毒ができます)
まとめ
発酵シロップは、はじめむずかしそうに感じていたけれど、やってみると意外と簡単でした。
砂糖が溶けて変化していく様子を観察したり、容器を持ってゆっくり混ぜたり、毎日のちょっとした楽しみになっています。
ただ、発酵したあとの果肉やシロップがおいしいので、摂りすぎにないように注意が必要なのですが(笑)
数週間の常温保存も効くので、消費しきれない果物を利用したりと、ぜひ気軽な気持ちでチャレンジしてみてくださいね。

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