
「全出し」は、手放し効果抜群の方法です!
今回は、全出しについて紹介しますね。
全出しとは?
全出しは何するの?

「全出し」って、何をするんですか?

「全出し」とは名前の通り、片づけたい場所のモノをいったん全部取り出すことです。

紙袋など複数の場所に分けて収納している場合も、一旦すべて出して1箇所に集めます。


全出しするメリット

どうして、全出しが良いんですか?

棚や引き出しの中を空っぽにすることで、
- 何をどれだけ持っているか一目でわかる
- 要らないものが判断しやすくなる
- 収納の配置を変更しやすい
- カビ・ホコリなどの掃除もできる
というメリットがあるからです。



じつは、“散らかすようで、いちばん近道” の片づけテクニックなんです✨
全出しのやり方

でも、全部出すのは大変そうですね……

はい。まさに、その通り……
全出しには「モノを出す」「しまう」以外の作業も含まれているから、“どこまで行うか” “何から始めるか”も重要になってきます。
作業の手順

「出す、しまう」以外に何をするんですか?

全出しは、
- 出す
- 仕分ける
- 掃除する
- 収納方法を見直す
- 収納する
以上の5つの工程作業を行うことになります。
(「不要になったものを処分する」まで含めると、6つ)

「全出し=掃除もセット」なので、
汚れ具合によっては時間が多くかかることもあります。



掃除するための時間と体力も必要になりますね。

「仕分ける」ときは、どのような基準で分けますか?

- まだ使える・使えないもの(使用の不可)
- よく使う・あまり使わないもの・使っていないもの(使用頻度)
- 同じもの・違う種類(仲間同士)
- ないと困る・なくても困らないもの(困り具合)
- 使いやすい・使いづらいもの(使いやすさ)
- ときめく・ときめかないもの(お気に入り)
など、片づける目的によって仕分けていきます。
分けながら出していくと効率的♪
【例:洗面所での仕分け】
⚫︎ 使いやすい収納にしたい
⚫︎ 不要なものを省きたい
⚫︎ 何をどれだけ持っているのか把握したい
➡︎ 部類別に固めながら量を把握して、要らないものを取り除く。
- 仲間同士……シャンプー類、洗剤類、髪染めセットなど
- 使用不可……古いコットン、期限切れのうがい薬など

(全出し後の収納)



全部出して仕分けることで、一から収納方法を見直すことができます。
何から、どこから始める?

モノがいっぱいで、何から始めたらいいか分かりません……
判断しやすいもの

捨て慣れていないなら、量よりも、まずは“判断しやすいもの” がおすすめです。
たとえば、
- 期限があるもの(食材、薬、化粧品)
- 劣化の可能性のあるもの(靴やバッグの革製品、布類)
- 本体がないもの(説明書、付属品、箱)
長年放置している場所(押入れの奥や天袋)は、不必要なもが多く出る可能性アリ。

反対に、判断がむずかしい部類の
- 家族の私物
- 趣味や思い出のグッズ
- 人形、粗大ゴミ(処分に手間がかかるもの)
などは、最初は避けた方が無難です。
嵩張るもの

布団のような “嵩張るもの”は、余白スペースが増える分、収納しやすくなります。

掃除や収納グッズに使えるもの

家全体の片づけをする予定なら、
- タオルや布類
- 紙袋や段ボール類
などから始めると、掃除や仕分け用に活用できて便利です。
やる気が出る所

たとえば、たくさんモノが置かれたテーブルの上や、多くの靴が並んでいる玄関など。
気になる場所が1カ所スッキリすると、「他の場所も片づけたい」という心理が働きます✨
途中でやめれないもの

途中でしんどくなって、やり終える自信がありません。

私もそうでした。
保冷のタイムリミットがある冷蔵庫からトライしたところ、集中して行えました。
冷凍ものは倍速で(笑)



暑い時期は、クーラーボックスを利用しながら行うと安心です。
全出しをする範囲

どのくらいの範囲で行ったらいいですか?

慣れないうちは、練習するつもりで
- 引き出し1段
- 棚1か所
- 服のみ、本のみ、靴のみ
と、狭い範囲から始めたらいいかもしれません。

というのも、スペースが狭い所でやりすぎると、収拾のつかないカオス状態になるので注意が必要です。
モノは、収納から出すと想像以上に広がります。


コツを掴んだらキッチン、玄関、リビング全体と、範囲を広げていくのがいいと思います。
準備するもの

全出しを始める前に、準備するものはありますか?

次のものを用意しておくとで作業がスムーズに進みます。
マスク
⚫︎ 使い捨てゴム手袋
⚫︎ エプロン
⚫︎ 掃除道具
⚫︎ 仕分け用の袋や箱
⚫︎ ごみ袋
⚫︎ 付箋や名前シールとペン
⚫︎ 汚れてもいいバスタオルや大きな布
⚫︎ レジャーシートや新聞紙 など

- マスク……ホコリが気になるとき
- 使い捨てゴム手袋……汚れを直接触らないので掃除がはかどる。滑り止め効果もありモノを持ちやすい。片手だけでも👌
- エプロン……服の汚れを気にせず作業できる。ポケット付きが便利。
- 掃除道具……拭きシートや掃除機など
- 仕分け用の袋や箱……紙袋や段ボールなども◎
- ごみ袋……分別に必要な枚数
- 付箋や名前シールとペン……モノを移動させた場合、どこに何を収納したかをメモって貼る
- 汚れてもOKなバスタオルや布……移動させる家具の底に敷く
- レジャーシートや新聞紙……床に敷いて傷めない・汚さないため

あと、モノを出すスペースも確保しておいてください。

モノが多くて、スペースに余裕がありません……

全出しする場所がないときは、“ベッドや布団の上に並べる” 手もあります。
(汚れないようにブルーシートを敷く)
いつするべき?
時間が取りづらい場合

忙しくて、まとまった時間が取りにくいんですが……

- 数十分(毎日のすきま時間)
- 数時間(比較的ゆとりのある日)
- 半日〜1日(休日)
- 数日(長期休暇)
と、取れる時間と片づけの範囲を計画しながら行なってみてください。

範囲が広いときは、ある程度時間に余裕があるときがべストです。
中途半端に終わってしまうと余計に疲れてしまうし、普段の家事や生活に支障が出るといけないので。

スペースに余裕がない場合

手放したモノの置き場所に困るようなら、ゴミの日の前日〜数日前に行うのが理想です。


ゴミが大量に出そうなら、「ゴミを出せる日に合わせる」「どうやって処分するか」「ゴミの日までどこに置くか」など、あらかじめ予定を立てておくと困りません。


不安、心配なこと
手放すものがないかもしれない

モノはたくさんあるのに、全出ししても手放せないかもしれません……
やっても意味ないのでは?

全出しって、じつはモノが多い人ほど向いているんです!

全出しすると、
- 期限切れのもの
- 故障したもの
- 使えなくなったもの
- 前とは好みが変わったもの
- シミ、破れ、カビているもの
などが出てくると思います。
これだけでもOKだと、気楽に構えてみてください。

「どれだけ、何を持っているんだろう?」という、モヤモヤした気持ちは解消されるはずです。
片付かない

モノを出しても、散らかって終わってしまう気がします……

私も、全出しをしたあと急にやる気がなくなったり、散らかりすぎて不安になることがあります……
そんなときは、一気に片づけようとせず、まずは次の3つだけやってみてください。
① 迷うものは“保留箱”に入れるだけでOK
今すぐ決めなくて大丈夫。判断は翌日でも数日後でも間に合います。
② よく使う物だけ先に戻す
「一軍アイテム」だけ戻せば、生活が回り始めます。残りはあとで。
③ 今日は15分だけ進める
一度に全部片づけようとしない。
タイマーなどを使って“短時間の前進”を積み重ねる方が確実です。
全出しは「完了」ではなく“スタート”。小さな一歩でも十分前に進んでます✨
途中、疲れてヘタりそう

作業が進まなくて、途中で疲れてしまうかも……

休憩用に好きなデザートや飲み物を用意したり、やる気の出る音楽などを聴きながら行うと、元氣をキープできておすすめ♪


1日がかりだとクタクタになるで、その日は外食したりお弁当にするのもいいですね。

終わった後の楽しみを用意しておくと、がんばれるかも!
収納グッズは用意すべき?

収納グッズもあらかじめ用意した方がいいですか?

収納用品は、仕分けした後に用意(購入)したので十分間に合います。

というのも、空になる収納カゴやケースも出るかもしれないから。


⚫︎ 全出しする前に、焦って収納グッズを購入しない(余るかも)
⚫︎ 片づけが終わるまでは、念のため処分しない(ほかの場所で使うかも)

というわけで、片づけに必要な収納グッズは、残すモノが決まってから選んだ方が失敗が少ないです。

とりあえず、「これは使いたい」と決めているものだけ用意しようかな。
実例
最後に、全出しの方法で改善された例をいくつかご紹介。
ビフォー・アフターの紹介
例① スッキリ感がアップしたキッチン


例② 把握しやすくなった洗面下収納


例③ 行き来できるようになったテーブル横


例④ “奥行き”を活かせるようになった押し入れ収納


例⑤ 出し入れがラクになった冷凍庫


まとめ

全出しは大変そうだけど、
- 普段届かない場所もきれいに掃除できる
- 不必要になったものを判断しやすい
- 収納の見直しもできる
いろいろと有効な方法なんですね。

そうなんです!
体力も時間も気力も必要になるけれど、“急がば回れ”の方法です。

- 短期間で一気に片づけたい
- モノの量が多すぎる
- 体力的にむずかしい
- 収納を考えるのに時間がかかる
といった場合は、不用品業者さんや片づけのプロの方に相談・依頼する方がいいかもしれません。

気になる所があれば、ぜひ全出し効果を体験してみてください☘️













片づけをする時は、「全出し(ぜんだし)」がと良いとよく聞きます。
この全出しの方法とかコツとか、色々と知りたいです。