ふとした瞬間、そんな気持ちがよぎること、ありませんか?
家事があまり得意じゃない人にとっては、毎日の家事がどんどん重荷になると、心の余裕もどこかへいってしまいがち。
さらに仕事や子育て、介護などが重なれば、自分の時間なんてとても取れなくて、ため息まじりで家事をこなしている…そんな日もあるのではないでしょうか。
私も、そうでした。
そして、強く思いました!
家族みんなで普段から家事をシェアできれば、もっとラクに、もっと楽しくなるんじゃないかって。
ただ実際には、「家事シェア」って、はじめはなかなかうまくいかないもの。
無理にやらせようとしてもイヤがられたり、「自分でやったほうが早いな…」と、結局交代しちゃったり。
そこで今回は、家族みんなが自然と動けるようになるための、家事シェアのコツをご紹介します。
家族で協力し合う方法での、時短家事のヒントになればうれしいです。
なぜ家事シェアが大切なの?
⒈「誰か一人に偏る家事」は負担が重くなる
家事を誰か一人が背負ってしまうと、どうしても負担が大きくなり、イライラや疲れがたまってしまいます。
とくに毎日当たり前のようにこなしていると、周りからは「やってくれて当たり前」と思われがちに。
小さなモヤモヤが積もりに積もると、家族関係にひびが入る原因になることも…

恥ずかしながら、家事に疲れて
実家に帰ったことがあります
なので私は、家事の協力は円満な家族、親子、夫婦関係に欠かせないものだと思うんです。
⒉家族で協力することで“暮らし”が変わる
家事を家族みんなでシェアするようになると、少しずつ気持ちにも余裕ができて、家の中の雰囲気がやわらかくなってきました。
「ありがとう」「おつかれさま」といった声かけも、家族の間で自然に増えていきました。
実際に体験することで、わかってもらえることってありますよね。
⒊子どもにも「生活力」が身につく
家事は、生活に欠かせない“生きる力”のひとつです。
小さな頃から少しずつ“生きるために必要である家事“を経験することで、自然と本人の自信にもつながるはず。
そして、「お手伝い」ではなく家のことを自分ごととして考えられるようになるのも、大きなメリット。
家事のスキルは、誰にとっても、いつからでも、覚えておいて損はなし♪

子どもにとって、最高のプレゼントになるかも
家事シェアを始める前にやっておきたいこと
⒈まずは、家事を“見える化”する

「家事をシェアしよう!」と思っても、そもそも家事ではどんなことをしているのがわかっていないと、うまく分担できません。
いわゆる「見えない家事」は、思っている以上にたくさんあって、書き出したらキリがないほど。
そこで、まずは1日の家事や、料理や掃除などのカテゴリーごとの作業内容をざっと書き出してみます。
・どれくらいの工程があるのか?
・家族に手伝ってほしい内容はなにか?なども
リスト化すると「こんなにすることがあったんだ」と、気づくきっかけにしてみてください。
⒉「家事ってどうしてる?」をテーマに、家族で話してみる
家事について真面目に話すのは、ちょっと照れくさいかもしれませんよね。
または、「主婦は家事ができるのは当たりまえ」…そんな価値観を抱いていると、罪悪感で言い出しづらかったり。
「家事がしんどい…」と正直な気持ちを伝えるだけでも、家族にとっても大きな気づきのチャンスに。
伝えることにブロックを感じていたら、話し合いというよりも、おしゃべり感覚で伝えてみて。
家事シェアをうまく進める5つのコツ
家事シェアをスムーズに行うために、ここでは5つのコツを紹介します。
1.「わかりやすい収納」で迷わない仕組みを作る

新しい洗剤って、どこにあるの?
家事を手伝ってもらおうと思っても、「どこに何があるかわからない」と言われたこと、ありませんか?
時間に余裕のないときに場所の説明したり、元の場所に戻していなければプチストレスに。

もぉ〜
ふだんから手伝ってくれないから〜
と、せっかくの協力に、かえって不満に感じてしまうのも、もったいない。
誰が見てもわかりやすい収納になっていると、説明も簡単にできて、家族もすぐに取りかかれるようになります。
わかりやすい収納にするには、ラベリングをしたり、よく使うものを取り出しやすい場所に置いたりと方法はいろいろ。
「ここにある」「これを使う」と明確になっているだけで、家事シェアのハードルがグッと下がります。
2. ハードルが低い「簡単にできる方法」を取り入れる
「これならできそう!」と思える方法じゃないと、なかなか続かない。
たとえば、洗濯物はたたまずカゴに入れるだけ、お風呂掃除はお湯を抜くついでにサッと洗うだけ、など。

畳まなくていいなら、ボクにもできる!
完璧を目指すより、期間限定だとわり切って、まずは“やってくれるだけで助かる〜”くらいの気持ちで、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。
3.「やり方」は人それぞれ。自分のペースを大事にする

掃除機は重いから、ワイパーを使いたいな
同じ家事でも、やり方にはそれぞれクセやこだわりがありますよね。
「そのやり方じゃダメ!」と言いたくなる気持ち、すっごくわかります(笑)
でも、そこはグッとこらえて…。
多少手順が違っても、最終的に家事が終わっていればOK!
相手の“やりやすさ”を尊重することで、続けやすさもぐんとアップします。
4. 選択肢はシンプルに。迷わない環境を作る
洗剤が何種類もあったり、掃除道具がたくさんあると、どれを使えばいいかわからなくて手が止まってしまうことも。
「これさえ使えば大丈夫!」という道具を決めておくと、家族も迷わずにすみます。


モノを厳選することで、収納スペースの節約や時短家事にもつながりますよ♪
5. 得意なことを活かして、自然に分担する

料理が得意な人、洗濯が苦じゃない人、片づけが上手な人…家族の中にもそれぞれ“向き不向き”がありますよね。
苦手なことを無理にお願いするより、「これならできそう」という家事からお願いするとスムーズに。
たとえば、「お父さんは、得意な洗濯干しをお願い」「長男くんは、出かける前にゴミ出しをしてね」「いつも最後に入浴する次男くんは、お風呂掃除の担当で」など。
自然な形で役割が定着すると、家事シェアはより身近なものになっていきます。
まとめ 〜 家事は、家族みんなの“暮らしごと” 〜
家事は、本当は誰かひとりが抱えこむものじゃなくて、家族みんなの“暮らし”を整える、みんなの“暮らしごと”。
だからこそ、家族それぞれが少しずつ関わることで、気持ちにも余裕が生まれて、家のなかの雰囲気もあたたかくなっていく…
はじめは、主婦である自分の責任不足だと感じて、なかなか頼めませんでした。
そんなとき、「自分がいなければ家事がまわらない状態は、自立の機会を奪ってしまっている」と言っていたのを聞いて、
「そうだ!お互いにとって良くない」と考え直し、今では以前よりも甘えれるようになりました。
家事シェアをはじめたいと思っていたら、「ありがとう」「助かったよ〜」のひと言を伝えながら、ちょっとずつ、できるところから始めてみてくださいね。

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