断水時や防災用のために、これから携帯トイレの準備をしようとしていたり、すでに備えている方もいらっしゃると思います。
わが家でも携帯トイレグッズをひと通り揃えてみたのですが、「実際にちゃんと使えるのかな?」と気になって試してみたところ、使ってみて初めて気づいた点がいくつか出てきました。
それは、臭い対策や使用後の保管場所の確保、持ち運びや出す時の注意点などです。
とくに気になったのは、使用後のトイレゴミの重さ。
4回分でも思った以上にずっしりしていて、これは持ち運ぶ方法も考えておく必要があると感じました。
そこでこの記事では、防災トイレの盲点になりがちな、臭いや保管方法、重さ、持ち運びなどについてご紹介します。
どのくらいの期間を想定すべき?
携帯トイレを使用する期間
携帯トイレの備えは「最低3日分、できれば7日分」と推奨されています。
けれど、能登半島地震の調査によると、断水が長引き1か月以上携帯トイレを使うケースもあったそうです。
水道管が破損することも考えて、できるだけ余裕をもって備えておいた方がいいと思いました。
トイレの回数
※目安として、ここでは1人1日5回として計算しています。
| 人数/日数 | 1日分 | 3日分 | 7日分 | 30日分 |
| 1人 | 5回 | 15回 | 35回 | 150回 |
| 2人 | 10回 | 30回 | 70回 | 300回 |
| 3人 | 15回 | 45回 | 105回 | 450回 |
| 4人 | 20回 | 60回 | 140回 | 600回 |
家族4人だとすると、1ヶ月で600回分のトイレゴミが出ることになります。

50回分は備えていたけど、これでは全然足りないかも…
使用後の起こり得る5つの問題
❶ トイレゴミの保管場所
災害時には、ゴミ収集はすぐに再開されるとは限りません。
そのため、トイレゴミを数日から数週間、もしくは数ヶ月保管することも想定しておく必要があります。
日数が重なるごとに保管スペースを占めていくトイレゴミを、家のどこに置くのか?を、あらかじめ考えていた方がよさそうです。
例:トイレ、物置部屋、倉庫、ベランダ、軒下

防臭対策ができていれば、断水中は
浴室でも保管できるかも
❷ 気になる臭い
排泄物を保管するとなると、一番困るのが不快に感じるその「臭い」。
家の中でストレスを感じながら過ごすことにならないためにも、そして屋外に出して周りの方へのご迷惑にならないためにも、可能な限り、各家庭での防臭対策は必須です。
方法としては、防臭袋に入れたり、消臭効果のある凝固剤を活用することで、臭いは大幅に抑えられる場合があります。

どれだけ効果があるのか、
BOSの防臭袋で実際に試してみました
・小の方のみ
・防臭袋に入れて1週間保管
・気温……20度前後
・保管場所……日の当たらない勝手口の床の隅
結果は、臭いはほとんど気になりませんでした。
大きめサイズの袋を使うと、結んだあとにもう一度クルッと覆えば、一袋で2重にして包めました。


▼サイズもカラーも豊富なBOSの防臭袋


目的によって、色や大きさを使い分けると◎

パッケージや用途が違っていても、
袋の素材と防臭効果は同じです
❸ 虫の発生
使用済みのトイレゴミを常温で保管するとなると、虫が発生する可能性がとても高くなります。
とくに夏場は気温が高くなるので、ハエなどが短期間で一気に発生・繁殖するはず…。
また、ネズミなどによる袋の破損にも注意が必要です。
⚫︎ 防臭袋でしっかり密封して臭い漏れを防ぐ
⚫︎ フタ付きの頑丈な容器に保管する
⚫︎ 防虫剤を置く

カラスの場合は、ニオイでなく視覚で
食べ物を探してゴミ袋を突くんですよね
❹ 袋の膨張や破裂
使用後の排泄物を保管する場合、分解される過程でガスが発生し、袋が膨らむことがあります。
便だけでなく尿の場合も袋が破裂する可能性があるので、両方とも注意が必要です。
⚫︎ 防臭袋でしっかりと密封する
⚫︎ 空気を抜いてから密封する
⚫︎ 日が当たらないようにする
⚫︎ 袋を二重にする
⚫︎ 水分をしっかり吸わせる
⚫︎ 抗菌効果のある凝固剤を使う
(例)抗菌効果のある凝固剤⇣

(※水分を固めるだけの凝固剤では、雑菌を抑えられないので災害用には不向き)
⚫︎ 新聞紙
⚫︎ おむつ
⚫︎ 尿とりパット
⚫︎ ペットシーツ
⚫︎ 猫砂
⚫︎ 凝固剤(吸水ポリマー)など
❺ トイレゴミの重さと運搬方法
もう一つ見落としていたのが、使用後のトイレゴミの重さでした。
1回分はそれほど気にならなかったのですが、4回分をまとめると意外と重い…。

1回の排尿量を300mlとすると、
4回分で1.2kgになるんですよね
これが家族4人だと、1日分だけで6kgに。
1人1日5回 × 300ml = 1.5L
1.5L × 4人分 = 6L(約6kg)
- 1日分 → 約6kg
- 3日分 → 約18kg
- 7日分 → 約42kg
- 1ヶ月 → 約180kg

薄いゴミ袋でまとめると、
袋が破れてしまうかも…
トイレゴミの出し方の工夫例
- 指定袋の使用義務が免除される場合は、強度のある持ち運びしやすい袋に保管しながら、そのままゴミとして出す
- 地域ごとに一次仮置き場が指定される場合は、段ボールなどに入れてキャリーカートで運ぶ


▼軽い力でラクに運べるキャリーカート(耐荷重40kg)

ゴミ収集をされる時に破裂したら、
大惨事になってしまいます

ゴミに出すときは、作業員さんがわかるように
「トイレゴミ」と書くようにします
準備のチェック
トイレを使用した後の備えのポイントを挙げてみると、
- 臭いの対策はできそうか?
- どこに、何に入れて保管するか?
- 膨張して袋が破裂しないか?
- 虫対策はできるか?
- 重いトイレゴミをどうやって運ぶか?
- 処理してくださる方が困らないか?
- 携帯トイレの数を余裕をもって用意できているか?

セール期間中などに、少しずつ
必要なものを備えておくと安心です
まとめ
衛生面で大きく影響するトイレは、水や食料と同じく、防災グッズに欠かせません。
その携帯トイレを実際に試してみたことで、用意するだけでは気づかなかったことがたくさんありました。
使用した後の様子をイメージするだけでも、何が必要なのかが見えてくるはず。
この記事が、ご自身やご家族のトイレ対策を見直すきっかけになればうれしいです。

防臭袋がたくさん必要になりますね…
おしっこの方は、女性でも小さい袋でできないかな?

片手で使えるタイプを利用すれば
大きな袋を使わない分、袋の節約になります



















3日分だけの備えでは
心許ないですね…