ふだん、何気なく使っている便利な自動販売機。
じつは、災害が起きたときに中身の飲み物を無料で提供してくれる特別な自販機があるのをご存知でしょうか?
この記事では、東日本大震災のときにも多くの被災者の方を救った、災害救援ベンダーについて紹介します。
災害救援ベンダーってどんなもの?
災害救援ベンダー(防災救援自販機)とは、大きな地震などで停電になってしまっても、内蔵されたバッテリーなどで動き、中の飲み物を「無料」で取り出せる仕組みの自販機のこと。
東日本大震災の際には、約400台の災害支援型自販機が稼働し、8万8,000本以上の飲料が無償で提供されました。(コカ・コーラ社のデータより)
なかには、電光掲示板に避難情報を流してくれたり、無料のWi-Fiを飛ばしてくれたりする、とっても頼もしい高機能なタイプも!
どこにある?見分け方のコツ
この自販機は簡単に見分けることができます。
目印はステッカー!
目印として、自販機の正面に「災害救援ベンダー」「緊急時飲料提供ベンダー」といったステッカーが貼られています。


そういえば、このステッカー見たことあります
災害対応自販機のおもな仕組み
停電時でも動く自販機は、おもに3つのタイプがあります。
- バッテリー式
中に大きな電池を内蔵していて、停電してもスマホ充電や自販機のボタン操作がそのまま使える。 - ワイヤー式
電気を一切使わずに、中の専用ワイヤーを手で引っ張ることで、ゴトッと飲みものを落とす仕組み。(管理者が専用の鍵で扉を開ける) - ハンドル発電式
自転車のペダルのようなハンドルを自分で回して発電し、スマホ充電や飲料の取り出しを行う。(使い方の説明 ➡︎ ダイドードリンコ公式 )
こんな場所に多いです

- 学校(避難所になるところ)
- 公民館や地域の体育館
- 大きめの公園
- 病院 など

避難先となる場所に多く設置されているんですね
知っておきたい注意点
知っておきたい注意点は、
- 勝手に壊して開けてはダメ
災害が起きたら自動に切り替わるものもあるけれど、専用の鍵やボタンが必要なものは管理者の対応を待ちます。 - 数には限りがある
自販機の中身(約300〜500本)が無くなったら終了。あくまで「非常食や給水車が届くまでの最初のしのぎ」として考えて、各自でお水を備えておきたい。
飲みもの以外の自販機も利用できる?
災害対応している自販機は、じつは飲みものだけじゃありません。
避難所の強い味方!「衛生用品・防災グッズ」自販機
- マスク・除菌グッズ
断水で手が洗えないときの衛生確保に。 - 簡易トイレ・生理用品
災害初期に不足しがちで、周囲にちょっと頼みにくいプライベートな必需品も。 - おむつ(大人用・子供用)
小さな子どもや高齢者がいるご家族の強い味方。
最初の数日間をしのぐ「食品・非常食」自販機
エネルギーや栄養を補給するための自販機も増えています。
- 防災備蓄食(非常食)
アルファ化米や缶詰、保存性の高いシリアルバーなどを格納。自治体の炊き出しが始まるまでの数日間を支えてくれる。 - 冷凍食品(非常用電源付き)
停電時でも内蔵バッテリーで稼働。中に保管されている冷凍の軽食(おにぎりやパンなど)を避難者に提供できる最新モデルも。
スマホの通信を守る「情報・通信」自販機
モノ(物資)ではなく、災害時に最も重要となる「情報」を届けてくれるデジタルインフラ型の自販機。
- 無料Wi-Fi(00000JAPAN対応)
災害時に自販機周辺のWi-Fiを無料開放。スマホの通信制限やキャリアの障害が起きていても安否確認ができます。 - 電光掲示板(デジタルサイネージ)
緊急地震速報や、自治体からの避難勧告、地域の気象警報などをリアルタイムで画面に表示される。

情報がとれないときに心強いですね!
まとめ
災害はいつ起こるかわからないからこそ、「近所のどこに災害用自販機があるか知っておく」ことは、ひとつの防災の対策になります。
災害対応の自販機を見かけると、飲みものから衛生用品、情報まで届ける取り組みをしてくださっている企業さんたちに感謝の気持ちが湧いてきます。
ぜひ、お出かけ中に「ここは災害時に使える自販機かな?」とゲーム感覚で探してみてくださいね。














散歩をしていた公園で見かけました