こんにちは!時短家事コーディネーターのゆみなか(➡プロフィール)です。
今回は、洗いものを早く終わらせるための改善ポイントをご紹介します。
料理を作ると、楽しい食事が終わってホッと一息つきたいところに「食器洗い」という作業が待っていますよね。
「めんどうだな~」
「食洗器があったらいいのにな~」
と、しぶしぶ洗いものを始める人も多いのではないでしょうか。
わたしにとって外食するのがうれしいのは、この洗いものをしなくていいのも、大きな理由のひとつ。
そこで今回は、
の答えになるように、遅くなっている原因と改善策をいくつか挙げていきます。
自分の場合、むかしのやり方と比べると、5~10分ほど(洗いものの数によってはそれ以上)早くなったと思います。
「これ、取り入れると早くなりそうだな」と思うものがあれば、ぜひ今日から試してみてください。
洗いものにはいくつもの工程がありますが、そのなかで効率が悪くなっているものはありませんか?
- ゴミを集めて捨てる
- スポンジで磨く
- 水ですすぐ
- 水切りする
わたし自身、洗いものの時短に取り組んでいると、やり方を見直してみることで意外な盲点の数々に気づきました。
同じく、以下の問題点に当てはまるものがあるかもしれません。
問題点① ランダムな洗い方
もし、食器類などの洗い物を手あたり次第のランダムに洗っていたら、、
カテゴリー別に分けておく
洗い物の数が多いときは、少しめんどうだけどはじめにカテゴリー別に分けておくと作業がしやすくなります。
大きさ・深さ・種類など違う食器類をバラバラに置いた状態で洗い始めると手に取る順番を考えながらスポンジで磨いていくことになるんですね……。
ちなみにわたしの場合は①コップ類、②トングやお玉の調理器具、③食器(平ら・深い)④タッパーや水筒の蓋などに分類。
また箸やスプーン類はまとめてコップに差しておくと取りやすく、まとめて洗うこともできます。
このとき軽いプラスチック製のものや短いコップを使うと倒れやすいので、重め・長め・安定したものを使ってください。
積み重ねる
食器類はなるべく積み重ねておきましょう。
理由は、広げてバラバラに置いておくよりも「次、次、次…」と、流れ作業のように素早く磨いたり洗い流すことができるから。
ただし、汚れが広がらないようにベタベタ汚れは仮洗いをしておくことが大事なポイント!
スポンジを使わずに、キッチンペーパー・ティッシュなどに洗剤をつけて洗うと、スポンジが汚れるのを防げますよ。
新しいものを使うのはもったいないから、使用済みのティッシュで十分♪
問題点② 食材が残った状態でスタート
もし、洗い物にゴミや食材が残ったまま洗い始めていたら、、
最初にゴミを捨てる・取り除く
スポンジで磨きながら途中途中でゴミ捨てていると、作業が中断されて時間をロスしてしまいます。
ゴミをはじめに全部ゴミ箱に捨てておけば、「ゴミを捨てながら洗う」ことがなくなってスムーズに。
食べ残したものは、タッパーなどに入れておく
お皿やお鍋などに残ったものは、容器に移して保存を完了させておきましょう。
調理器具に残った汚れは、きれいに取り除いておく
フライパンや鍋に残っている油汚れや生地、調味料などはキレイに取り除いておくべし!
このときに便利グッズは、ヘラである「スクレーパー」。キレイに取り切れる便利なアイテムです。(←スクレーパーはダイソーなどの百均でも購入できる)
🔶参考:レック キッチン スクレーパー
問題点③ カチカチ・カピカピ状態
もし、食器などに付いたご飯粒などがカチカチになった状態のまま洗っていたら、、
水やお湯でふやかしておく
食器などに付いたカチカチ・カピカピになったものは、ゴシゴシゴシと強くスポンジで磨いてもなかなか取れないんですよね~(汗)。
そこで、飲み残したお茶を中に入れたり(←はじめは抵抗あったけど慣れた)、シンクに置いてからお水をかけてふやかして、落としやすくしておきましょう。
お米を洗ったとぎ汁やパスタや野菜を茹でたお湯が残っていたら、それを全体にかけておくのも◎。
問題点④ 毎回異なる手順
もし、洗いものを毎回違う順番で洗っていたら、、
カテゴリーの洗う順番を決めておく
コップ類、食器類、大きな調理器具(フライパンなど)のカテゴリー別で洗う順番を決めておけば、「考えながら洗う」ことを省けます。
毎日同じことを繰り返していると、考えなくても無意識に動くという経験ってありませんか?
ボーっとしながらでも勝手に手が動いてくれれば、ラクに手早くできるというわけ。
ちなみに、(現在)わたしがいつも洗っている順番は、
①包丁やナイフなど→ ② 食器→細かいものやかさばるもの→ ③調理器具(トングなど)→ ④箸やスプーン→ ⑤コップ→ ⑥お鍋やフライパン類にしています。
大きいサイズのものは最後に洗う
フライパンやお鍋などの大きいサイズは食器類と一緒にシンクに置いていると作業がしづらい。
なので最後に、または先に洗っておくことをおすすめします。
問題点⑤ 包丁と食器類を一緒に洗う
もし、危ない包丁や缶詰類をほかの食器類と一緒に洗っていたら、、
危ない包丁類は、最初に洗って片づけておく
触れたらケガをするものを一緒に混ぜて置いていると、作業スピードが落ちてしまいます。
包丁・ハサミナイフ・スライサー・ピーラー・缶詰などがあるときははじめに洗って、しまっておくと安心。
というのも、時間を早めたいと焦るあまり、包丁で手を切ったことがあるからなんですが……(泣)。
問題点⑥ スポンジで油汚れを直洗い
もし油が付いたまま食器類を重ねたり、スポンジでダイレクトに洗っていたら、、
油汚れは仮洗いしておく
洗いもので一番やっかいなのが、油汚れではないでしょうか。
やっかいな油汚れは「他のものに移さない・広げない」が鉄則!
前のところでお伝えしましたが、油が付いた状態でダイレクトにスポンジで磨いたり食器を重ねたりするとかえって油汚れを増やしてしまうことになりかねません。
(こういうお肉の油はとくに)↓
なので、仮洗いをして8~9割ほど油汚れを落としておきましょう。
「スポンジに油を付けてから、ほかの食器にまで油を塗り広げる」という行為をしてました。
- 素手やゴム手袋で洗う
- 使用済みのラップ、ティッシュ、キッチンペーパー、ポリ袋、ゴミ受けネットなどを使う
- 熱湯をかける
- 小麦粉や片栗粉などを振りかけたり、混ぜて絡め取る
(スクレーパーで油汚れを取ってから、ティッシュで洗ったもの↓)
この状態になれば、スポンジを使ってもОK。
食品トレーに巻かれているラップや、料理中に使ったキッチンペーパーも使えます。
小麦粉や片栗粉などは振りかけて混ぜると油を吸収してくれるので、料理で使用した小麦粉類や、期限が過ぎてしまった粉類があれば捨てずに「油落と用」として利用するとムダになりません♪
問題点⑦ シンク内がいっぱいの状態
もし、シンクの中いっぱいに洗い物を置いていたら、、
シンクにスペースを確保する
シンクの中が洗い物でいっぱいになっていると、作業がしづらくないですか?
磨いたあとに置くところを探したり、底の方に隠れている洗い残しが出てきたり……。
そこで、おぼんを使って作業スペースを確保するのがおすすめです。
例えばたくさんコップがある場合はおぼんに乗せて、出番が来るまでシンクの外へ置いておく。
おぼんの使用は、意外と効果アリです♪
問題点⑧ 汚れが落ちしづらい道具を使用
もし、泡立ちが悪い洗剤・汚れが落ちづらいスポンジを使っていたら、、
汚れが落ちやすい道具を使う
泡立ちが良い・汚れが落ちやすいスポンジや洗剤など、洗浄力の高い道具を使用するとスムーズに洗いものが進みます。
反対に、泡切れの悪いスポンジや洗浄力の弱い洗剤を使えば、多少といえども時間がかかってしまうんですよね~(汗)。
汚れがなかなか落ちないと、ついイライラしちゃいます。
もちろん安くてもいい商品があるけれど、値段が少し高くても長持ちする・洗剤や水が少なくてすむ(節約になる)・時短になる等のメリットがあることを考えればかえってお得に。
わたしがおススメするスポンジは、長年愛用している「ダスキンの台所用スポンジ」。
半年以上(もしくは一年近く)も長持ちするから、嬉しいことにストックしててもなかなか減りません♪
🔶参考:ダスキン台所用スポンジ6色セット
問題点⑨ 洗剤を付け足す回数が多い
もし、洗剤を何度も何度もスポンジに出しながら洗っていたら、、
洗剤をポンプ式容器に入れ替える
食器の数が多いときは、泡が少なくなってくると洗剤を何回も付け足しながら洗いますよね。
この、洗剤ボトルを「持ち上げる」「両手を使う」という回数を減らせば、小さな時短になります。
そこで、洗剤をポンプ式の容器に移し替えることに。↓
洗剤ボトルから直接スポンジに出す場合は両手が必要になるけれど、ポンプ式だと片手でできるのがうれしい。
コップに「洗剤水」をつくる
もうひとつおすすめなのは、「洗剤液」を使うこと(←コップに洗剤を水で薄めたもの)。
これをシンク内に置いておけばスムーズにスポンジに洗剤を付け足すことができます。
水で薄めることで、すすぎアップと洗剤の使いすぎ防止にもなりますよ~。
⬆︎ このやり方を思いついたときは、思わずヤッター‼ってなりました。
洗剤水を、積み重ねた一番上の食器に垂らしておく
一番上の食器に洗剤水を垂らして溜めておくと、一つ食器を取るたびに洗剤水が下の食器に落ち、洗剤を付け足す必要がなくなります。
次の食器が「洗剤付きの状態」になって、泡立ちもいい。
食器を積み重ねておくと、こういうことが素早くできるんですね。
残った洗剤水は最後に洗うフライパンや鍋類に入れて使い切りましょう♪
問題点⑩ 洗い物をテキトーな場所に置く
もし、洗う物を適当な場所に置いていたら、、
次の作業がしやすい位置に置く
洗い物を良い位置に置くと、流れがスムーズになります。
たとえば、洗剤で磨いたあとにどの位置に置くか。
シンク内の右側に洗った物を。蛇口の真下に「すすぎ用ボウル」を。左の作業台の上に水切りカゴの順番で置いたら、、、
すると、手の動きは右→左の動線のみ。
実際にやってみるとお気づきになると思いますが、「取る」「すすぐ」「置く」をそれぞれの手で同時進行で行えます。
これがもしシンク内の左にも食器、中央にボウル、左に水切りカゴだと、手がクロスしたり水切りがカゴに置くまで待機するカタチになってしまう。
つまり、少しやりにくい。
ほんの秒単位の違いなんだけどやりやすさとスムーズさを感じると、楽しくなってテンションも上がるんですよね♪
「じぶん、早くできてるー」って(笑)。
ちなみに、右左のどちらの手でもスポンジで洗えるようになるとさらに便利。
最初はむずかしかったけれど、毎日やっていると慣れるもの。これ、利き手をケガをしたときもカバーできて安心ですよ。
問題点⑪ 水を使いすぎるすすぎ方
もし、洗剤を洗い流すのに余分な水と時間がかかっていたら、、
溜め洗いをする
洗いもの一つを洗い流したあとに、次の一つを手に取って流いはじめるというやり方は、お水がもったいないし時間もかかる。
そんなときは、溜め洗いがおすすめです。
溜める用の容器は場所を取る大きな桶よりも、個人的には少し大きめのボウルを使用する方がやりやすい。
一つずつボウルの中で振り動かしながら、洗剤を素早く落としましょう。
プラスチック製やステンレス製の桶を使っていたけれど、ボウルに変えたことで桶自体の洗いものがなくなりました♪
ひとり暮らし用などシンクが小さいタイプなら、シンク自体を溜め桶にするのもいいですね。
排水口に栓やカバーをして、すすぎながらお水を溜めて効率よく洗います。
どれだけお水を使用したかも、最後にチェックできますよ~。
タワー洗いをする
「タワー洗い」というのは食器類を重ねたものを、蛇口の下に置いてすすいでいく方法(←自分で作った言葉だけど)。
重なっている下の食器にも水がかかるので、大まかな洗剤を落としてくれるのがうれしいです。
問題点⑫ 効率の悪い水圧
もし、水圧が弱すぎる・強すぎる状態ですすいでいたら、、
丁度良い水の量・圧ですすぐ
あたり前のことで書く必要もないかもですが、念のため(笑)。
水圧が弱いとすすぐのに時間がかかりますし、反対に水圧が強いとまわりに水が飛び散ってあとで拭き取ることに……。
飛び散った水で、よく服の前を濡らしてます。
毎回自動で丁度いい水圧になる設定ができたらいいんだけどなぁ。
問題点⑬ 途中で食器を拭く
もし、洗い物を全部すすぎ終わる途中で食器を拭く・収納していたら、、
全部洗い終えるまでは「拭き上げ」をしない
もし洗い物の数が多くて水切りカゴに全部入らない場合は、1回目を拭き取ってから次の食器を入れていないでしょうか。
これは作業の流れを中断してしまいます。
なので、おぼんなどに給水シートなどを敷いて仮置きし、洗い終えるまで拭くのを待ってみてください。
拭いて収納するのは、そのあとで。
ちなみにお湯で洗うと早く乾きます。
スペースに余裕があるなら乾燥棚を作って自然乾燥させると、「拭く作業」がなくなってラクですよ♪
問題点⑭ 掃除グッズをたくさん使用する
もし、洗いもの用の道具をたくさん揃えていて、種類によって使い分けている数が多ければ、、
必要最小限の掃除グッズで使いまわす
スポンジでは取り切れない汚れ、種類に合わせた道具や洗剤がどーしても必要になります。
たとえば擦ってもなかなか落ちない茶渋、細かい溝、水筒などの長いもの、こびり付きなどなど……
少しでも簡単に落としたくて、お店で便利でいいなと思うものを見つけたらあれもこれもと喜んで揃えていました。
でも、使用する道具が多くなるほど「取り出す、洗う、乾燥させる、収納する」手間とスペースが増えるんですよね……。
この手間を省くために、一つの道具でいろんな場所を洗い落とすものを厳選して、できるだけ使いまわしてみてください。
個人的にはその一つに、キッチン以外でも使える『大成工業のJ型ブラシ』がおすすめです。
細ブラシがJの形になっいて、狭くて細かい部分にも届き、弾力もあってしかも長持ち♪
使ってみて良かったので母にもプレゼントしました。
問題点⑮ 洗剤の使いすぎ
もし、汚れの軽いものにもたっぷりと洗剤で洗っていたら、、
汚れが簡単に落ちるものには洗剤を使わない、または少ない洗剤で洗う
たとえば野菜や麺を茹でたお鍋、水切りで使ったザル、味噌こしなど。
これらは洗剤を使わなくても、スポンジやアクリルたわしのみで落ちるもの。洗剤が必要な汚れは、基本的に油や脂汚れです。
洗剤を極力使わないことで水ですすぐ時間が短縮され、節水・節約にもつながります。家庭用排水を減らすことにもなり、環境にもいい。
また、使用後にサッと洗っておけば作業のジャマになりません。
*まとめ*
いかがだったでしょうか。
今回は洗いものの時短になる洗い方・すすぎ方・置き方・道具などについて紹介してみました。
洗いものをほぼ毎日おこなっている人にとって一回につき数分でも短縮できれば、これから何十~という時間を節約できることになります。
なにより洗いものが早くなって嬉しいことは、洗いものが楽しくなること。負担が軽くなること。
また、食洗器を使用しても効率の良い手洗い方法を身に付けておいて損はなし♪
今回紹介したなかで「この方法取り入れてみようかな」と思ったり、「自分はもっとこうしてみよう」というのがあれば、どんどん試していってみてくださいね。
***
ほかにも、掃除が早くなるコツってありますか?
掃除がラクになるポイントを紹介した記事はこちら↓です。
めんどうな食器洗いがもっと早くなる方法を知りたいです。