忙しい毎日でも、手作りのあたたかいごはんを食べさせたい。
そしてできれば手間は少なく、美味しくて、光熱費も節約したい……
そんなふうに思ったことはありませんか?
そんな主婦の願いを叶えてくれるのが、保温調理鍋「シャトルシェフ」です。
と、あなたも気になっているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、わが家で20年以上使い続けている主婦目線で、その魅力や使い方をリアルに紹介します。
シャトルシェフってどんな調理器具?

シャトルシェフは、サーモスから1989年に発売された、いわば魔法瓶の鍋バージョン。
鍋を長時間加熱したあとに、専用の保温容器に入れ、余熱で調理をする保温調理鍋です。
使い方はとっても簡単!4ステップで時短調理
使い方は以下4つの手順 ⇣
① 鍋に材料を入れて加熱する

調理鍋を保温容器から取り出して、材料を入れて火にかける。
沸騰したら調味料を入れて味つけをし、加熱を続けます。
② 保温容器に入れる

しっかり沸騰したら、シャトルシェフ保温用の容器に入れて蓋を閉める。
③ 時間が経つまで待つ

所定の時間が経つまで、そのまま放置。
途中で蓋をあけて温度が下がってしまったら、もう一度沸騰させて保温容器に入れます。
④ 保温調理時間が過ぎたら完了!

具材に火が通り、柔らかくなったら出来上がり!

コンロはIHやガスでも使えますか?

はい、使えます。
ハロゲンヒーターなどもOKでした↓

実際に作るカレーの仕上がりは?
シャトルシェフでカレーを作った様子です。
手間や味はどうでしょう?
\野菜たっぷりカレー/
①食材をカットする

②ニンニク、生姜、塩コショウした豚肉を炒める

③ カットした野菜も加えて炒める

④ 水、またはお湯を入れて沸騰させる

⑤ アクを取る

⑥ 保温容器に入れる

⑦ 具材に火が通り柔らかくなったら、ルーを入れる

⑧ 5分ほど弱火で煮込めば完成!

大きめにカットしたジャガイモも、中まで柔らかくなっていて、ホックホクに仕上がります。

ビーフシチューもおいしいですよ〜
シャトルシェフで作るおすすめメニューや調理法

ほかにはどんな料理がおすすめですか?

味を染み込ませたいおでんや、湯煎調理で作る茶碗蒸しもイケます!
煮込み料理に
【おでん】

【スープやおみそ汁】

夜寝る前にセットすれば朝食に。朝に用意していれば、帰宅したときにはすでに一品出来上がり♪
ゆで料理に
【スパゲッティ】

シャトルシェフでスパを茹でながら、同時進行でコンロで広々とソースが作れます。
【乾麺】

シャトルシェフを使うと、ブワワワ〜と吹きこぼれる心配がありません。
【ゆで卵】

ヒタヒタの水量でも、空焚きの心配がなく安心。
下茹でに
【里芋】

【タケノコ】

長時間ゆでても、電気代の心配をしなくていいのは助かります。
湯煎料理に
【茶碗蒸し】

加熱のしすぎで「す」が入りがちな茶碗蒸しも、一定の温度を保つシャトルシェフで作るとなめらかな仕上がりに。
シャトルシェフのメリット・デメリット
メリット
メリットをまとめると、
- 火にかけ続けなくていい→光熱費を節約できる
- 吹きこぼれの心配がない→安心
- コゲ付かない→味が落ちない
- 保温状態を長時間保てる→温め直しがいらない
- 保温調理中側にいなくていい→ほかの用事ができる
- 余熱でじっくり煮込む→味が沁みておいしい
- サイズが豊富
- 湯煎調理に最適→災害時に役立つ などなど

シャトルシェフはどのようなサイズがありますか?

小容量(1.6L)から大容量(8.0L)まであります(2025年時点)
わが家で使っているサイズは、3.0Lと4.5Lです

シャトルシェフが防災に役立つのはなぜですか?
「アイラップ」のような耐熱袋で湯煎料理をすると、鍋も汚れなくて、洗いものが出ません。
お湯も冷めにくいので、ポータブル電源やカセットガスなどの消費を抑えられます。
停電や断水時に防災グッズとして備えておくと心強く、キャンプでも活躍しそう。

(ポータブルIH)

🔸合わせて読みたい⇣
「いつもの生活に+α:普段使いできる防災アイテム」(note記事)
デメリット
再加熱の必要がある
長時間保温し続けるときは、再加熱をしないと腐敗する場合があります。
長時間(4人分で8時間以上)保温するときは、腐敗を避けるため、再度火を通しましょう。分量が少ないときは、保温力が低下するので、早めに再加熱してください。
(サーモスのサイトより)
食品の腐敗が進む温度は20〜45℃。そして微生物の増殖が最も活発になるのは30℃前後。
時間の経過とともに温度が下がっていくので、再加熱して高い温度をキープするように気をつけます。


再加熱せずに、よくカレーをよく腐らせていました
煮詰める料理には向かない
保温調理では水分が飛ばないので、きんぴらごぼうなどには不向き。
とはいえ、保温調理後はコンロで汁気を飛ばすことができます。
保温容器の内側がサビる
保温容器の内側に付く水滴を放置していると、サビが発生。
サビがなかなか取れないときは、傷むのを覚悟で不燃布たわしでこすり落としてます↓

⬇️

3Mの不燃布たわし↓

スコッチブライトは、茶渋やグラタンなどのこびり付きもよく落ちますよ〜♪
保温容器は丸洗いできない
隙間に水が入ると腐敗やサビやニオイの原因になってしまうので、保温容器と保温容器のフタは水洗いはできません。
食洗機を使用できない
本体と蓋も、食洗機や食器乾燥機は使用できないのでご注意を。
20年以上愛用している私のおすすめポイント

サイズ違いで活用できる
使い始めたきっかけは、結婚を機に母から使ってみると、あまりに便利で!
そこでサイズ違いも購入し、使い分けて活用しています。
取り付け、取り外しの部品がない
保温容器に入れる鍋は、一般的な鍋と同じく、シンプルな形。
ほかの部品が付いていないので、使用前にセットしたり、使い終わったら取り外して洗うという手間がありません。
コンロを占領しない
保温容器に入れたあとはコンロを使用しないので、コンロ待ちの渋滞が起こらない。

ジャマにならない場所へ移動できるのも◎
上下に重ねられる
スペースが足りなくて2コ横に並べるのが難しいときは、上の部分がフラットなタイプだと、上に重ねて置けます。


そういえば、鍋の底ってどうなっていますか?
裏側を見てみると凹凸が付いていて、熱を逃したり、滑り防止用(?)の形状になっていました。

これとは異なり、底がフラットになっているデザインも↓


保温容器の蓋も取れるし、食卓テーブルに置いて「よそう」ならこちらがいいかも…
蓋のサイズが同じ

わが家で使用しているサイズ違いのシャトルシェフは、容量は違うけど蓋は同じ大きさでした。
2つ同時に使っているときや洗って収納するときに、「どっちの蓋だったかな?」と確認しなくていいのが、地味にラク。
長持ちする
使い方や使用頻度にもよると思うけれど、わが家では初代のものを20年以上使っています。
ただ、蓋のステンレス部分が少し歪んできたので、いずれ蓋だけ注文するかも…
うっかり何度か蓋を床に落としたことがありますが、強化ガラス製のおかげで、今のところ一度も割れていません。

おまけ♪
恥ずかしながら、私は自分で何を作ったか忘れることがあります(汗)
そこで、容器の中に何が入っているのか、家族も一目でわかるようにしてみました↓

これ、意外と便利なんです(笑)
\今回紹介したサイズのシャトルシェフ/

時短、安全、省エネ、防災の備えなどに大活躍なシャトルシェフ。
このようにメリットの多いシャトルシェフは、次のような人におすすめです。
- 忙しいけど、ちゃんと手作りごはんを作りたい
- 火にかけっぱなしが不安…でも煮込み料理が好き!
- ガス代や電気代、できればちょっとでも節約したい
- 家事の合間に“ほったからし調理“したい
- 長く使えるキッチンアイテムがほしい
大切に使えば10年単位で使用できるので、あなたにとって相棒とも言える存在になるかもしれません。
ぜひ、日々の料理で楽しんでみてくださいね。
便利そうだけど、本当に使えるの?