こんにちは!ゆみなか(➡プロフィール)です。今回は、
という野菜の保存について。
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野菜は保存をするときに長持ちするための工夫をする・しないで新鮮さを保つ長さが変わります。
なので、やらないともったいない!
まず、下の写真を見比べてみてください。
これは、同じキャベツを半分に切って実験したもの。
見た目からしても、全然違いますよね!
保存する状態によってこんなにも差が出てくるんです(驚)。
冷凍して長く保存するのもひとつの方法だけど、サラダ用に生の状態で使いたいときもありますよね。
保存期間を延ばしつつ鮮度を保てたら、野菜を使う機会も増えるはず♪
また食品ロスにもつながるので、ぜひこれから紹介する5つの方法を試してみてくださいね。
成長点を壊す
まずは、野菜室に入れる前に野菜の成長点を壊します。
スーパーなどで、芯の部分に切り込みが入っている白菜やキャベツを見て、
なんで切り込みが入っているんだろう?
と、はじめ不思議に思っていました。
じつはこれ鮮度を長く保つために施されていたんです。
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野菜には『成長点』があり、そこから細胞分裂しながら成長していきます。
収穫されたあとも、育ち続けようとする野菜たち。
でも、土から離れて栄養補給が途絶えてしまった状態なので、蓄えているエネルギーを使うしかありません。
つまり自身の養分を成長点に送り続けることで、鮮度がしだいに落ちていくというワケ。
そこで、この成長点を壊しエネルギーが消耗してしまうのを防ぎます。
キャベツやレタスなどの葉野菜の成長点の場所は、おもに茎や根の先端の部分。
ここに切り込みを入れたり、穴を突き刺したり、くり抜いたりしてください。
【キャベツの場合】
(カットキャベツ)
(丸ごとキャベツ)
アイスピックや千枚通しなどを使って数カ所突き刺すときは、芯が硬いのでケガをしないように気をつけてくださいね。
【レタスの場合】
レタスの芯はキャベツよりも柔らかいので、専用の穴あけグッズを使うと簡単です。
たとえばコジットの『ベジシャキちゃん』や、百円ショップでも購入できる『野菜フレッシュキーパー』など。
頑丈なステンレス製も見つけました♪
🔶商品名:ステンレス製の『野菜鮮度キーパー』(コモライフ)
これらの道具を使って、レタスの芯に突き刺して穴を開けます。
ちょっと不便なのは、抜くときはグっと力を入れないと抜けづらいときがあります。
そんなときは、刺さった状態のまま上から細いナイフで切り込みを入れてみてください。
4つに切り分けられるので、簡単に外れますよ♪
また、レタスを外したときに、突き刺していた部分がピンク色に汚れるかと思います。
内側が狭くて洗いづらいので、わたしは『Jブラシ』を使ってゴシゴシ。
幅も狭く、硬くてコシがあります。
そして、かなり丈夫。
わが家ではキッチン以外の掃除でも重宝しているブラシなんです。
乾燥させない
保存するときには、野菜によっては適度な湿度が必要に。(玉ねぎやキノコ類など、湿度が苦手な野菜もある)
キャベツや白菜などはカットした部分から水分が抜けていきます。
そこでキッチンペーパーなどを切り口に当て、保存袋に入れて保湿してあげてください。
切った部分にラップやポリ袋でピタッと当てていると、そこに水分が溜まって変色したり、傷むスピードが早まることもあるのでご注意を。
キッチンペーパーが湿ってきたり、袋に水滴がついてきたら取り替えます。
野菜も、潤いや保湿が大事なんですね。
そうなんです。
あと、破れないタイプのキッチンペーパーは何回も繰り返し使えるのでおススメですよ♪
🔶参考:洗って使えるペーパータオル(スコッティ ファイン)
エチレンガスから守る
① エチレンガスとは
エチレンガスとは、野菜や果物が自ら出す成長・熟成するためのホルモンの一種。
これは自身を成長・熟成させたあとやがて腐敗・カビ・変色・傷むという原因にもなるものです。
そして収穫されたあとも、呼吸と一緒にエチレンガスを放出し続ける。
野菜によって、エチレンガスの影響を受けやすいもの・受けにくいもの、放出量が多いもの・少ないものと、それぞれ特徴が異なります。
エチレンガスの放出が多いので有名なのは、やっぱりリンゴかな🍎。
そういえば、まだ硬いキウイやアボカドはリンゴ🍎と一緒に入れると早く柔らかくなるって聞きたことがあります。
キャベツやレタスは、エチレンガスの影響を受けやすい野菜。
なるべく空気中に放たれるエチレンガスの影響を受けないようにしてくださいね。
② エチレンガスの対策便利グッズ
エチレンガス対策としてのおすすめグッズは、『鮮度保持袋』。
この袋は配合されている成分によって野菜や果物から出るエチレンを吸収してくれる便利な商品♪
また、野菜を袋に入れることで、湿度を適度に保つことができます。
こちらの商品も、ダイソーやセリアなど百円ショップで購入可能。
セリアで探してみたら、S・М・Lサイズがありました♪
姿勢を保つ
保存をするときに、もうひとつ大事なのが野菜の「姿勢」。
育っているときと同じ状態にすることで鮮度を保ちやすくなります。
理由は、本来立っているものを横に寝かせると、元の姿勢に戻ろうとエネルギーを消費してしまうから。
自然な状態にしてあげるのが、野菜たちにとってストレスがかからないんですね。
適温で保存する
野菜や果物たちも長持ちする温度がそれぞれ異なるので、温度管理も大切なポイントです。
キャベツ、レタス、白菜、ブロッコリーなどは野菜室よりも冷蔵室で保存するのが理想的。
なぜなら、これらの野菜の最適温度は0度くらいだから。
野菜室の設定温度は、だいたい3~8℃とちょっと高めになっています。
なので、スペースの余裕があれば冷蔵室に入れてみてくださいね。
ちなみに成長の早いもやしは低温のチルド室が最適です。
低温だと呼吸が抑えられるから。
袋に数カ所穴を開けて、元気なもやしの成長を遅らせましょう。
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トマトやキュウリなどの夏野菜やさつまいもなどは、反対に冷やし過ぎると低温障害(水っぽくなったり、品質の劣化など)を起こしてしまう野菜たち。
野菜や果物でも種類によって適温温度がちがうので、保存するときは注意してください。
実験してみた
保存状態で、実際どのくらい差が出るのかなと気になったので、キャベツで実験してみました。
- キャベツを半分にカットして、同じキャベツで調べる。
- A…芯に切り込みを入れてからキッチンペーパーで覆い、保存袋に入れる。冷蔵室で姿勢に注意しながら保存。
- B…なにも処理せず、むき出しのまま野菜室で逆さまにして保存。
- 6日後と10日後に状態をチェックする。
【1日目】
当然だけど、両方同じ状態。
【6日目】
左のむき出し保存のキャベツは、芯を見ても水分が減っているのがわかる。
しなしな感が増してきた。
【10日目】
比べて見ると、明らかに変化がわかる。
右のキャベツは1日目とほぼ変わらない。すごい!
実験の結果、なにも対処しなければ野菜からどれだけ水分が抜けるのかがわかりました。
実際にこれだけの効果があったので、保存をするときはぜひ取り入れてみてください。
*まとめ*
今回は葉野菜を長く保存するための5つポイントをご紹介しました。
- 成長点を壊す
- 乾燥させない
- エチレンガスから守る
- 姿勢を保つ
- 適温で保存する
もし、野菜を「どうしても使い切れない~」というときは冷凍保存すれば安心です。
農家さんが手間暇かけて育ててくれたお野菜たち。
できるだけ最後まで使い切れるようになりたいです。
小さな工夫や便利グッズを取り入れながら、あなたの毎日の家事が少しでも楽しいものになりますように☘
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キャベツやレタスを、なるべく新鮮なまま保存するにはどうしたらいいですか?